端面燃焼ロケットである 《エンジン・化学・燃料》

燃料の組成・初期の固体ロケットモーターには黒色火薬が用いられた。

埼玉県秩父市にある椋神社で毎年10月に行われる例大祭で現在でも打ち上げられる龍勢ロケットは木材を竹タガで締め、内部に黒色火薬をつき固めた端面燃焼ロケットである。

その後、ニトロセルロースとニトログリセリンを主体とした黒色火薬より性能のいいダブルベース火薬が登場し、旧軍のロケット兵器ではこれが用いられていた。

第二次世界大戦の特攻兵器として知られる桜花のロケットエンジンは推力800キログラムの四式一号噴進器二〇型が三本束ねられ、それぞれ9秒間使用できた。

第二次世界大戦の後には、コンポジット推進剤と呼ばれる固体燃料が開発された。

これはブチルゴム、ポリウレタン、ポリブタジエン等の合成ゴム系の材料をアルミニウム(Al)などの金属粉、及び酸化剤と混錬したもので、酸化剤としては過マンガン酸カリウムや過塩素酸アンモニウム等が用いられる。

ゴムの基剤はそれ自体が燃料となるほか、酸化剤や金属粉の結合剤、および燃料の機械的性質を決定する。
update:2010年03月05日